落ちこぼれのこがログ

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サンダル買った

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ちょっと前にサンダルを買った。小学生、中学生のころにクロックスが流行してから夏場の足元といえばクロックスのまま。ビリビリのマジックテープサンダル→クロックスで更新の止まった足下。10年以上ずっと変わらない夏場の足元は23歳で更新を迎えた。クロックスよ、今までありがとう。

最後の出番に靴屋にはクロックスで向かう。前後ろに稼働するカカト部分を後ろにセットして、軽いドライブ気分で某アルファベットの靴屋へ。

特にスニーカーが好き!ということもないので真っ直ぐサンダルコーナーに足運ぶ。もう夏モノは終わりなのだろう、サンダルのコーナーには赤い値下げの文字。メーカーにもブランドにも興味がないので、安いのは助かる、と思いながら一通り見て回る。カカト、鼻緒の有無、足を守る面積の差、デザイン性、サイズ、全てバラバラ。クロックスからサンダルの歴史が書き込まれていないのでどれも新鮮に映った。

10分ほどで大まかに全部を見終えた。そして気づいた。別にどれでもいいな、と。カカトがあってもなくても、鼻緒があってもなくても、黒でも白でも、裸足で履いて歩けるならそれでいいと思った。さっき感じた新鮮さはどこへやら。選択の意思はどこへやら。

それでも自分で決めないことには購入はできない。誰か選んでくれないかな、と思いつつ、最低限サイズだけは合うものにしようと、3つ選んだ。そのあとはどちらにしようかな、神様の言う通りで決めた。真ん中のサンダルが神の選択で選ばれた。自分は本当にどれでもよかった。いっそクロックスでも良かったのかもしれない。

サンダル選びに悩みまくるのも変な話だが、自分で身につけるものぐらい関心を持つべきな気がする。そう思いながら、結局はどれでもいいなって適当に選んでんじゃん、と内省しながら帰宅した。

選ぶ楽しみをどこに置いてきたのだろうか。ケーキは大きい方がいいと弟と喧嘩していたあの感情はいつから亡くしたのだろうか。大事な進路選択はどうだったっけ。そもそも根本的に歳を重ねるたび、欲が減ってきていないか。欲の減退、選択の放棄、心当たりが多すぎる。あぁ嫌になる。

あれが欲しい、これも欲しい、もっと欲しい、もっともっと欲しい、なんて歌詞があったが、いや、そんないろいろ欲しくないわ。あ、こうやってつまらない人間になっていくんだな。でも、まだ気づけてるうちは救いがあるのか。よくわからない。とりあえず、頭がおかしくならない内にアイスでも選んで食べようか。アイスぐらいなら選べるみたいだし。