落ちこぼれのこがログ

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僕はバッドエンドを伝えない。

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先日、カフェ去年の僕と同じ現場に遭遇した。どういうことかというと、まさに詐欺業者に大学生が引っかけられていたのだ。

もういい加減、僕が詐欺に遭った話はどうでもいいのだが一応

 

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詐欺業者側は、男二人組で片方がたぶん偉い奴だった。足を大げさに組み、デカイ態度で座っていた方がたぶんそう。

今期の株がどうだ、去年は仮想通貨でこうだった、今は不動産で”あの”人とビジネスパートナーだ、みたいなもう如何にもって感じだった。さぞ、自身のやってることに自信を持っているんだろうね。
隣の奴は、大人しくニコニコしながら聞いていて、時折相槌を打つマシーンみたいな奴で、若干不気味に見えた。大学生側も真剣に聞いていて、言い方は悪いが「THE 洗脳」って状態だった。

 

内容を詳しく聞いていた訳ではないので、もしかしたら詐欺ではないかもしれないが「FXの自動売買ツール」の話もしていたし、「何十万から何百万になるよ」のワードが聞こえたのでたぶん黒。

 

去年、自分が同じようにカフェでこんな風に説明されたなーと思いつつ遠目でチラチラ観察。自分がこんな風に周りから見られてたんだなーと、今更ながら感傷に浸りながら飲むコーヒーはいつもよりちょっと苦く感じた。

 

その場で、ほぼ詐欺なことを確信していた僕は「それ、詐欺だからやめときな」って言ってやろうかなとも思った。一度、地雷を踏んだ経験がなければこんなことは絶対思わないだろうね。

 

残念なことに、当然のように何もしなかった訳だが。本当に詐欺かわからなかったと言い訳しておきますね。言うべきだったのかな。

 

たぶんあの後、大学生は何十万もする物を買わされて、いつの日か詐欺だったと気づく。そんで、強く後悔する。「あの時、気づいていれば」って。僕がそうだったように。

 

 

彼らが話を終えて帰っていった後、何もしなかった僕は「バッドエンドに進むであろう他人が目の前にいるとき、自分は案外何もしてあげないんだ」ってのを急に感じた。

 

もし本当に詐欺なら、僕は彼が地獄行きの列車に乗りそうなのを「地獄行き」と知っていながら見送っていたことになる。その気になれば止められたはずの彼を。自分が一番、しんどいことを知っていたのにも関わらずだ。

 

自己嫌悪と言うものでもないが、自分の薄情な部分を改めて目の当たりにするとメンタルになんとなく来るものがある。だけど正直なことを言えば、彼がどうなろうが僕は知ったことではないし、どうでもいいとさえ思う。

 

誰かのために活動することの多い「ライター」がこれでいいのか、と言われたらぐうの音も出ないので言わないで。先に謝っときます、ごめんなさい。

 

なんだかんだ人間、全く関わりのない人間には興味がないのかな。僕以外のあの人だったらどうしていたんだろう、なんてことを考えているうちに僕のコーヒーは半分も残して冷めてしまった。

 

性悪説、性善説、どちらを信じている訳でもないけど、僕の根っこは悪なのかもしれない。

あなたなら、行動を取っていましたか?

 

それでは。