落ちこぼれのこがログ

考えること、思うことを好き放題書きます Twitter ID@kogatantan

就職活動に失敗しました

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長い長い就活を続けて9月になってしまった。就活に不利に働くんじゃないだろうかと思って、就活への不満は無限にあったがブログは控えていた。半分めんどくさいという気持ちもあったことは内緒。とは言っても、来年からの勤め先は決まらず、今に至る。

「あ、もしかしてニートの方ですか?」「はい、そうです。」

こう答えたいところではあるが、うちの親は良くも悪くも甘やかしてくれないのでニートにはなれない。許されるならやりたいニート生活。
来年からいろいろ不確定ではあるが、たぶん就職は上手くいかないと予測して、今文章を書いている。不器用なりになんとか生きていく。
先の僕のことなんてのはどうでもよくって、僕の就活の話を残しておきたい。就活前の自分に書く反省文のようなものだと思ってほしい。今後、就活を控える人に役立つかもしれないし、役立たないかもしれない。企業が僕をどう判断したかは知らないし、あくまで自己分析である。そこはご容赦願いたい。

就活スタート

三月頭から就活が解禁した。各社、新卒募集が始まったというのが伝わりやすいだろうか。通年で採用もやっているところもあって、明確に何がどう解禁されたのかよくわからなかった。実は今もわからない。

就活が解禁したと聞いて、僕もわからないながら大手就活サービスを利用した。リ◯ナビ、マイ◯ビとかの超大手。始まった頃は自分がどう働きたいかなんてわからなくて、とりあえず就活メンターの指示通りに大手広告会社を受けた。一応、付け焼き刃で志望理由などを作って面接に行ってみたものの、見事落選。メンターも「大学バリューもあるし、いけるでしょ」って感じだったので落ちた時は結構びっくりした。大学バリューってどうなんだろうね。

なんと、そこからメンターから一切の連絡が途絶えた。あのサービス大丈夫なんだろうか?学生を一人ドロップアウトさせてるぞ。ついでに書いておくと、マジで就活サービスには期待しないほうがいい。希望してないのに勝手に面接することになってて、とりあえず受けてください、みたいなサービスもあったし、急に連絡をくれなくなるサービスも多々あった。就活サービス側も企業紹介した、就活成功した、という事実が欲しいだけなんだろう。多分、日本の就活システムはまともじゃない。

話が逸れたが、なんで落ちたのかって話もせっかくなので残しておく。
僕は面接であまり緊張しないらしく、割と自然体で自分の思ってる通りに話せた。礼儀関連も多分問題なくできたと思う。じゃあなんでやねんって話で、一質問の回答だろうなと思う。その質問がこれ。

「もし、あなたの苦手な人が職場にいた場合どうしますか?」

で、僕の回答はこれ。

「関わらなくていい場合であれば、自ら関わりに行こうとは思いません。もし、仕事上で関わる必要があれば......具体策はわかりませんが、上手にやると思います」

苦し紛れ。これが一番似合う回答。本来ここは嘘でも仲良くできるよう努力するってことを伝えるのが正解だったと今は思う。面接の経験数が少なく、その場で面接向けの回答ができなかったのが敗因である。「嫌いな奴とは付き合いません」と答えなかっただけまだ救いがあったが、好き放題思ったことを話すのは良くないらしい。人本来の感情を伝えると落ちる、これが就活面接だとここで知った。

一つ目の会社に落ちてから、キャリアについて考えることが多くなった。いろんな人に相談したり、お説教してもらったりしてフワッとした道筋ができた。これが5月頃だったはず。で、その後もいくつか説明会に行ったり、面接受けたりした。

でも、結局内定は取れなかった。なんで通らないのかの理由はまた後で。

 

 

だんだん周りの就活が終わり...

僕の周りには就活生がほぼいなかった。当たり前である、周りは大学院に行くような優秀な学生ばかりだ。僕はそこに紛れ込んでしまった敗北者、Loserである。I'm a loser.どうせだったら遠吠えだっていいだろう。
そんな環境もあり、僕の就活への焦りはあまり大きくならなかった。どこかでなんとかなるだろうと思っていたのである。ここで焦りを感じて、もっと就活に一生懸命になっていたら今頃はこんな文章を書いていなかったかもしれない。noteにかっこよく新卒エントリーをキメていたはずだ。

とはいえ、自分の悪行を環境のせいにするスタイル。良くないね。僕の考えが甘かった、こっちの方が正しいと思う。

両親からのプレッシャーは言うまでもなくエグかった。長男ということもあり、心配してくれてのことで僕が悪い話だが、結構キツかった。まぁ、息子が国立大学院エリート新幹線に乗ってると思ったら、急に飛び降りて自転車で走ると言い出したのだ、親からすれば「Why Japanese people!!!」だろう。すんません。

こうして、親からのプレッシャーと自分特有のマイナス思考で自然とメンタルは壊れていった。電車を待つホームで飛び込んだら、どうなるんだろうと幾度か過ぎった。小心者には飛び込む勇気などなかったが。

こんなメンタルでも、面接では明るいことを話さなければいけない。未来に期待する若者になる必要があるのだ。未来に絶望する若者は会社に必要ない。

言霊とはよく言ったもので、思ってもないことでも口に出し続けると「自分の本心」のように感じるようになる。でも、それは点鼻薬のようなもので効果は長くは持たない。時間が経てばいつもの思考に戻る。ウルトラマンには3分しかなれないのだ。

ふと気づくと元の思考に戻って、やけに明るいことを話した自分を思い出し、自己嫌悪のパターン。自問自答 自問他答 他問自答 連れ回しああああ。「生きたい」と「死にたい」の反復横跳びで僕は本心がわからなくなった。

 

なんで落ちるの?

就活で演じるのはよくあることだ。思ってもない志望動機、盛りに盛ったエントリーシート、仮面の笑顔。嘘で塗り固めて挑むと有利になるのが就職活動だ。失礼、本心からその会社を志願して望む人にはこれは当てはまらないらしい。

僕が落ちまくった理由は簡単で、嘘が上手くつけなかったから。というより、好きに喋っても就職はできると思っていた。でも、誰も本心なんて聞いてないのが就活だった。

就活では必ず「我が社の志望理由」を聞かれる。僕はこれに対し、ほぼ全ての会社に「僕のスキルになりそうな仕事だから」と回答した。その場のノリで話すため表現は違えど、基本的には「僕のため」と答えていた。これが本心だったから。

子供すぎると笑ってもらって構わない。僕もそう思う。残念ながら、「会社のため」と答えられない奴に用はないのが会社である。嘘でも誠でも「会社のため」と答えれば変わっていたのだろう。

では、なぜ僕は「僕のため」に拘ったのか。半年かけてまとまった理由は2つある。

一つは僕にはまだ何もできないと思っているから。もう一つは、自分の先を見据えての理由。

後者はそのまま。僕にはいつか自由に一人で動けるようになりたい、という漠然とした目標がある。つまり、会社は多分辞める。辞める会社に対して「会社のために貢献します!」は嘘オブ嘘。本心は「会社から得られる能力全部奪わせろ」が正解。これに拘った結果、どこの会社にも理解は得られなかった。

前者は、極度に自己肯定感が低いのが主な理由。今は多少解消されたけどね。就活始めたばかりのころ、「会社のためになるので自分を雇ってください」の意味がわからなかった。貢献できるほどの能力ないくせに、そんな傲慢な謳い文句あるかよ、と本気で思っていた。自分の価値はないし、まだ貢献なんてできないから、僕を育てろって意味で「この会社だと成長できそう」という理由を連発した。自分に自信がないと、他人に責任を負わせようと展開するらしい。適度に自分は肯定しておくが吉だ。

 

ある会社で、志望動機が自分へのベクトルしか向かないと相談してみたことがある。気軽に相談してね!と書いてあったけど、重めの空気で聞いてみた。そのときの回答はこれ。あ、女性でした。

「私も最初は外向きのベクトルはわからなかった。働くのは自分のためと思ってたから。だけど、働いてるうちに自分の向いてること、出来ることがわかってきて、誰かのためにって思えるようになった。だから最初はわかんなくていいんじゃない?」

用意してたんかお前、と言いたくなるほど自然な回答だった。「自分のため」に一言、「後で誰かのためになるかも」とつけるだけで、嘘をつかずにまともな回答になると、ここでやっと気づいた。気づいた頃には受けられる会社の数は少なかったが。それでもこの気づきには感謝している、あの時の面接官さんありがとう。

 

終わりに

こんな感じで僕の就活は失敗した。理由は大半僕のせい。大学でも敗北者なのに、さらに社会人としても敗北者になってしまった。これには、エースも「取り消せよ」と言えないかもしれない。

もしこれから就活する人がいれば、これだけ覚えておいてほしい。

会社に入るために本心は必要ない。自分と会社を騙して志望動機作ったやつが内定ゲット。武運を祈る。

それでは、また。